水のコラム

スッポンなしでトイレつまりを直せる？今すぐできる応急処置

2024年11月25日トイレ

「急にトイレがつまってしまった…」

「最近トイレの流れが悪い気がする…」

トイレは日常的に使うものだからこそ、いざトラブルに見舞われると慌ててしまいがちです。

つまりの一般的な解決法としてスッポン（ラバーカップ）を使った方法がありますが、家に置いていないという方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、スッポンが無くても自分で試せるトイレつまりの解消法について、詳しくご紹介したいと思います。

家庭にある身近なアイテムを使った方法や、つまりを予防するためのポイントについても触れていますので、ぜひ緊急時にお役立てください。

1 トイレつまりの原因を知ろう
2 スッポンなしでできる簡単な解消法
3 トイレつまりを未然に防ぐための習慣
- 3.1 日々のメンテナンスの重要性
- 3.2 排水管を詰まらせないための工夫
4 専門業者への相談が必要なケース
- 4.1 専門業者に依頼すべきタイミング
- 4.2 状況が悪化してしまった場合のリスク
5 「さが水道職人」に相談するメリット

トイレつまりの原因を知ろう

トイレが詰まる原因はさまざまですが、多くの場合、日常的な使い方や些細な不注意が原因となっています。

まずは、よく見られるつまりの原因について詳しく知り、どのような場合につまりが発生しやすいのかを理解することが、問題解決の第一歩です。

トイレットペーパーの使用量に注意

トイレがつまってしまう原因として最も一般的なのが、トイレットペーパーの使い過ぎによるものです。

一度に大量のトイレットペーパーを流すと、排水管内で溶けきらず、つまりを引き起こしてしまうことがあります。

特に、吸水性が高い高級トイレットペーパーや、2重になった厚手で強いタイプなどは、通常のものに比べると水に溶けにくく、注意が必要です。

また、節水機能の付いたトイレなどの場合、水流が弱く、汚れやペーパーがうまく流れ切らずにトラブルに繋がってしまうケースもあります。

流すトイレットペーパーやトイレの種類などを確認した上で、適切な使い方を意識することが大切です。

異物によるつまり

トイレに流してはいけないものを、誤って流してしまうことで、つまりが発生するケースも少なくありません。

例えば、小さなおもちゃやアクセサリーが便器に落ちて流れた場合、排水管内でひっかかってしまい、そこを起点として汚れが蓄積したり、流れが悪くなることでトイレつまりに繋がります。

また、ペーパータオルや湿気を吸うと膨らむ猫砂など、一見水に溶けると思いがちでも実は水に溶けにくいものもたくさんあります。

こういったものをうっかり流してしまうことで、深刻なトラブルに陥ってしまう場合もありますので注意が必要です。

配管の劣化や水流不足の影響

築年数が経過した住宅では、排水管内に汚れが蓄積しており、水の流れが悪くなってしまっている可能性があります。

また、トイレやタンク内の部品などが劣化することでも、水流が弱くなり、流れにくい環境になってしまっているケースがあります。

こうした問題を防ぐには、日常的なメンテナンスや定期的な排水管の点検が必要でしょう。

スッポンなしでできる簡単な解消法

トイレがつまってしまった際、自分でもできる対処法の一つとして、スッポン（ラバーカップ）を使う方法は有名ですよね。

学校や公共の施設などでは一般的な用具ですが、実際にご自宅には備えが無いという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、スッポンが手元にないときでも、家庭にあるアイテムや簡単な工夫でトイレつまりを解消する方法についてご紹介したいと思います。

軽度のつまりであれば、一度試してみる価値はあるかと思いますので参考にしてみてください。

ペットボトルを使った解消法

スッポンがない場合の代用品として、大きなサイズ（２リットル）のペットボトルを使ってつまりを解消する方法があります。

ペットボトルの底を切り取り、切り口を排水口の位置に当てて上下に動かしましょう。

これによって排水管内に水流が生まれ、詰まっているものが押し流されることがあります。

ただしこの方法を試した結果、水が逆流してきたり、さらにトイレつまりの症状が悪化する場合もあります。

少し様子を見て、状況が改善しない場合には、無理をせず専門業者に依頼することも検討しましょう。

お湯と洗剤を使った解消法

食器用洗剤とぬるま湯を使って、トイレのつまりを解消する方法もあります。

こちらの方法は、特に油分や汚れなどが原因でつまってしまった状態を解消するのに適しているので、状況に合わせて試してみてください。

１.食器用洗剤を1～2カップほど便器内に注ぎます。

２.15分ほど時間を置きます。

３.50～60℃のぬるま湯をゆっくりと便器内に注ぎます（熱湯はNG）。

４.さらに15分ほど放置してから、水を流します。

つまりの程度によっては、この方法で簡単に解消されるケースも多いため、一度試す価値はあるでしょう。

ただし、便器内の水量なども見ながら、無理に進めることのないよう慎重に実施するようにしてください。

重曹とお酢を使った方法

重曹とお酢を使った化学反応を利用してつまりを解消する方法はご存じでしょうか。

アルカリ性の重曹に、酸性のお酢を合わせることで、しゅわしゅわと炭酸ガスが発生し、その泡が汚れやつまりの原因を流してくれる可能性があります。

１.重曹を1カップ（約200g）便器内に入れます。

２.続けて酢を1カップ（約200ml）注ぎます。

３.泡が発生したら15分ほど放置します。

４.50～60℃のお湯をゆっくり流し、つまりが解消されたか確認します。

こちらも洗剤の場合と同様、トイレの状況を見ながら試せる範囲で実施するようにしてください。

トイレつまりを未然に防ぐための習慣

トイレのつまりを未然に防ぐには、日々の使い方やメンテナンスが重要です。

普段から気をつけるべきポイントを押さえることで、トラブルの発生率を大幅に減らすことができます。

ここでは、トイレのつまりを防ぐための日常的な習慣について詳しく解説したいと思います。

日々のメンテナンスの重要性

トイレを快適に使い続けるためには、定期的なメンテナンスや清掃が重要です。

以下のポイントを中心に、日頃から意識するように心掛けてみてください。

排水口の確認

定期的に排水口を目視で確認し、汚れが溜まっていないか、異物が落ちていないかを確認しましょう。

洗浄剤の使用

月に一回程度、市販の排水管用洗浄剤を使うと、汚れや臭いを防止できます。

便器の掃除

特にフチ裏や排水口周辺を重点的に掃除することで、汚れの蓄積を防ぎます。

排水管を詰まらせないための工夫

定期的なメンテナンスの他にも、日頃の使い方を少し工夫するだけでトイレつまりを予防することができます。

まずはつまりの原因として最も多い、トイレットペーパーについて。

自宅のトイレの種類などにもよりますが、つまりの発生が気になる場合は、厚手のものや肌に優しいタイプのトイレットペーパーよりも、薄手のシングルタイプのものを選ぶとよいでしょう。

特に水流が弱かったり、古いタイプのトイレの場合は注意しておいて損は無いでしょう。

また水の流し方においても、普段少量の水（小レバー）で流している方でも、定期的に多めの水（大レバー）を流すようにすることで配管内に汚れが溜まりづらくなりますのでおすすめです。