水のコラム

洗面所の水から悪臭がするのはなぜか

2021年09月17日洗面所のトラブル

洗面所で水を使おうと蛇口をひねったら水が濁っていたり、悪臭がしたら驚いてしまうでしょう。もしこのような状況に陥っても、慌てずにしっかりと対処すれば問題ありません。しかし、きちんと対処するには水から悪臭がする原因を特定することが先決です。

1 水がカビ臭い場合や生臭い場合の原因と対処法
2 工事や清掃をしたときに発生しやすい臭い
3 下水のような臭いがするなら排水管や排水トラップを確認
4 見積もりをしてから作業をするので安心

水がカビ臭い場合や生臭い場合の原因と対処法

洗面所の水から変な臭いがする場合、まずはどのような臭いがするのか確かめてみましょう。臭いによって原因が異なるので、どのような臭いなのかをきちんと知ることも重要です。

カビ臭い場合や生臭い場合には、排水管や給水管に原因がある可能性は低いでしょう。高確率でダムなどの水源地に原因がある可能性が高いです。ダムに藻が大量発生することで、カビの臭いや生臭さが水道から発せられるのです。水がカビ臭い場合や生臭い場合には、自分で対処するのは難しいので、水道局に連絡をしてみるのがよいでしょう。

また、マンションなどの集合住宅に住んでいて、貯水槽が設けられている場合には、貯水槽の中に藻が発生している可能性があります。貯水槽が設けられている家に住んでいる場合には、まず管理人に洗面所の水が臭いと報告してみましょう。

ただし、必ずしも生臭さやカビ臭さの原因が藻の発生によるものとは限りません。特に生臭さを感じる場合には、急激な温度変化による影響の可能性もあります。水は熱ければ上昇しますし、冷えると下に沈む性質があるため、急激な温度変化で下の水が温められ、急上昇したときに土のような臭いが付いてしまうこともあるのです。よって藻やカビのような臭いがする場合には要注意ですが、土のような生臭い感じであれば、少し水を出しておくだけで改善されることもあります。

工事や清掃をしたときに発生しやすい臭い

貯水槽が設けられている建物であれば、定期的に清掃を行うことがありますが、清掃を行った後に臭いが発生することがあります。それは錆びた鉄のような臭いです。

錆びた鉄のような臭いは、しばらく水を使用していなかった場合などにも発生します。錆びで水が赤茶色に濁っているような場合には、水をしばらく流して様子を見ましょう。臭いだけなら少しの間水を流していれば元通りになる場合もあります。もし改善されない場合には、業者に連絡をして対処してもらいましょう。

また、水道の工事を近くで行っていた場合などに、工事の終了後に白く濁った水が出ることや、油の臭いがすることもあります。災害で水道管の工事が必要になったときや、新しい家に水道管を引く工事が行われていた場合などは、水の状態をよく観察してみるとよいでしょう。鉄の臭いや油の臭いが発生したときには、少しの間水を流しておくと改善されることが多くなっています。

下水のような臭いがするなら排水管や排水トラップを確認

水道水から下水のような臭いがする場合、原因は水道水ではない可能性が高いでしょう。下水のような臭いがする理由は、排水管の汚れや排水トラップがきちんと機能していない場合が多いのです。排水管は簡単に掃除ができる場所ではないので、長年何もしないで放置している人も多いでしょうが、このような場合、排水管に汚れがこびり付いて悪臭を放っていることがあります。

主な対策は掃除になりますが、普通の掃除用品では排水管を掃除することができませんし、配管用のワイヤーブラシであっても、届く距離には限界があります。排水管の掃除に効果的なのは、パイプ洗浄剤などです。排水管の奥までしっかりと効果が出るので、大掃除のときに使ってみるとよいでしょう。

他にもパイプ洗浄剤ほどの効果は期待できませんが、お酢と重曹を使って掃除をする方法もおすすめです。お酢の代わりにクエン酸を使用しても問題ありません。重曹が2に対して、お酢が1の割合で使用し、1時間程度放置してから、しっかりと水を流しましょう。流すときには水でもよいのですが、お湯を使うとより効果的です。

それでも悪臭が消えない場合には、排水トラップに原因があると思ってよいでしょう。排水トラップには封水がされており、下水からの嫌な臭いを止めてくれる働きがあります。きちんと封水されていない場合には、ダイレクトに下水の臭いが漂ってくるので、水を出したときに下水のような臭いを感じることもあるのです。

封水は水を流すだけで改善できるので、とても簡単です。もしきちんと封水できない場合には、排水トラップが異常をきたしているので、業者に連絡をして修理してもらいましょう。