水のコラム
水道栓の交換時期や方法について解説
キッチン水道栓に不具合がつづいてしまうと、家事をする気持ちも下がり水道栓全部を換えてしまいたくなりますよね。そこで今回は、水道栓の交換時期や方法について解説していきます。
ぜひ、あなたの自宅の交換目安のヒントにしてみてください。
水道栓の種類と特徴を紹介
水道栓の中には、さまざまなタイプのものがあります。ここからはその特徴について紹介します。
単水道栓
単水道栓とは、ハンドルと蛇口が両方ついた簡素な形の水道栓です。台所以外では洗濯機置き場などによく使用されています。
このタイプのもう一つの特徴は、お湯と水どちらか一方を出すことです。単水道栓ハンドルには青や赤の印が付いていることがしばしばあり、青であれば水、赤あればお湯が出ます。
シングルレバー混合栓
シングルレバー混合栓とは、各蛇口にレバータイプのハンドルが1つだけついている水道栓のこと。1つのレバーで水とお湯を出し入れすることが可能。
また、水量をコントロールするときはレバーを上下に動かし、温度をコントロールする際には左右にレバーを動作させます。
炊事をしながら片手でも操作できるのが利点です。台所でよく使用されていて、それ以外では洗面所でも頻繁に見かけるタイプです。
ツーハンドル混合栓
ツーハンドル混合栓とは、1つの蛇口左右に水専用とお湯専用のハンドルが一つずつ装着された水道栓のこと。
一般的に水側のハンドルには青印が、お湯側のハンドルには赤印がついています。
水やお湯だけを出したい場合、対応ハンドル1つを開き、水温調節したい場合、水・お湯両側のハンドルを開いて動作させます。
ちなみに、台所以外では浴室に設けられていることが多いです。
サーモスタット混合栓
サーモスタット混合栓とは、横長の円柱型ハンドル部と蛇口が1つ装着されている型の水道栓のこと。
円柱型の左右両側には、1つずつ回転タイプのハンドルが装着されており、一方で水温調節、もう一方で水量調節をします。
水の圧力や水の量がちがっても吐水温度が変化しにくいので、湯温を一定レベルに保ちたい場合に有用な水道栓です。浴室にもしばしば設置されているタイプです。
タッチレス水道栓
タッチレス水道栓とは、水道栓付属のセンサーに手をかざすのみで出水と止めができる水道栓のこと。ハンドルに触れずに出水できるので、手に汚れ・泡などが付着している状態でも手軽に操作できるのが魅力です。
湿った手で動作させる必要がなく水道栓に汚れや水アカがつきにくいところも利点の一つです。
水道栓取付穴の数で分けるケース
台所の水道栓は形以外に取り付け方法で分けられる場合もあります。代表的なのは、台付け型の「ワンホール」と「ツーホール」。
シンク上部の台などに穴を1つ開けて取り付けるタイプをワンホール、2つ開けて取り付ける水道栓をツーホールとします。
ワンホールは水・お湯の配管を1つの穴にまとめて通し、ツーホールは水・お湯の配管を2つの穴各々に通すという違いがあります。
ワンホールとツーホールの種別があるのは主として、シングルレバー混合栓とツーハンドル混合栓です。
水道栓の交換を検討するべき状況とは
ここまで水道栓の種類について説明しました。水道栓を長年使っていると必ず劣化してきます。
水道栓の交換を考えるべきなのは、どのようなときなのでしょうか?
一般的に次のような症状があらわれたときに、交換が必要なタイミングです。
・水漏れ
・レバーハンドルの動作が鈍い
・水温調節が不可能
・錆びた水が流れる
また、水道栓の寿命はおおむね10年くらいといわれています。したがって、10年経過したら新しいものと交換する方がいいでしょう。
「パーツ交換で十分なのでは」と考える人もいますが、10年経過すると水道栓に適合するパーツが生産終了になっていることもしばしばです。
パーツを見つけるための手間・労力がかかります。当然見つからないこともあり得ますし、壊れたパーツ交換だけしても本体も劣化が進んでいるので、他のパーツ交換が必要になってきます。
10年未満なら、壊れたパーツの交換だけでも大丈夫ですが、10年以上経過している場合、本体すべてを交換しなければならないでしょう。
水道栓の交換費用の相場を解説
続いて、水道栓の交換費用について水道栓のタイプ別に紹介していきます。
単水道栓
単水道栓の費用はおおむね1,200円〜です。水道栓自体の構造がシンプルなので費用はさほどかかりません。
ただし、デザイン性の高いタイプになると価格はグンと跳ね上がります。例をあげると、蛇口をアーチ形「グースネック」にした場合、2,500円〜です。
シングルレバー混合栓
シングルレバー混合栓の費用は、製品メーカーによって異なりますが、おおむね6,000円〜となっています。ハンドル部がシャワータイプで引き出して使用できる型のものだと、おおむね1万円〜です。
ツーハンドル混合栓
ツーハンドル混合栓の費用は、製品メーカーにより違ってきますが、簡単なデザインのものなら、おおむね6,000円〜です。
ただし、ビンテージ風のデザインなどに換える場合、本体価格は約1万円〜です。
サーモスタット混合栓
サーモスタット混合栓の費用は、おおむね1万4,000円〜です。湯温を保つサーモスタット機能をはじめとして、水道栓の構造が複雑なので、簡単な水道栓と比べて価格は割高になります。
くわえて、機能やデザインが幅広いので、価格幅があることも特徴の一つです。
タッチレス水道栓
タッチレス水道栓の費用は、おおむね3万5,000円〜です。費用が高めになるのは、デザインにこだわりを持たせるためで、価格は高くなりますが台所の雰囲気をガラッと変えてくれます。
また、センサー式のため電源を消費したり、電池交換費用がかかってくることを考えておかなければならないでしょう。
水道栓取付穴の数で分けるケース
シングルレバー混合栓ワンホールの費用は、おおむね6,000円〜で、ツーホールの費用は、おおむね2,000円〜です。
ツーハンドル混合栓ワンホールの費用は、おおむね7,000円〜で、ツーホールタイプの費用は、おおむね6,000円〜となります。
自力で水道栓を交換する際に注意したいポイント
台所の水道栓にはいろいろなタイプがあるので、各々に合う交換の方法をしなければなりません。また、給水管への配線接続に間違いがあると、交換した後に水漏れ発生の危険性もあるので、扱いには慎重になりましょう。
浄水器やホールタイプの違う水道栓を取り付ける際にはシンク付近に穴を開けなければなりません。ちなみに、作業には特別な工具が必要です。
穴を開けることのできない素材のシンクもあるので、不慣れな人は特に注意しなければならないでしょう。タッチレス水道栓へ交換する際は、状況により電源の設置が必要になってきますが、そのような工事をおこなうには電気工事士の資格が必要になってきます。
水道栓の交換は水道栓自体にプラスしてコンセントや点検口など台所設備の扱い方法も心得ておく必要があります。したがって、難度の高い作業といえるでしょう。
もしも、自分では手に負えないと感じたら、専門業者に依頼することも検討した方がいいかもしれません。
まとめ
ここまで、水道栓の交換のタイミングや方法について解説してきました。水道栓は毎日使うものなので、当然ながらいつか寿命がきて劣化してしまうことがあります。あなたの自宅水道栓が、もし「10年クラス」なら一度点検をする必要が出てくるでしょう。今回ご紹介した水道栓交換タイミングのガイドラインにしたがって確認してみてください。
監修者
主任
髙城 俊介
《略歴》
水回りのトラブル対応を年間700件ほど行っている水回りトラブル解決のエキスパートです。
水回りの緊急メンテナンス業界で7年業務に従事し様々なトラブルの対応を行っており、お客様からの信頼厚く会社随一のリピート率を誇る。
佐賀県で水回りのトラブルにお困りまでしたらさが水道職人にお任せください。
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