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水のコラム

蛇口の水漏れをパッキンの交換で直したいときの具体的な流れ

2024年04月11日 水道のトラブル


本記事では、日常生活で遭遇する蛇口の水漏れ問題を自力で解決するためのパッキン交換の手順、必要な道具、パッキンの種類や選び方などについて、詳しく解説していきます。

水回りのトラブルに悩んでいる方、業者に依頼してすぐに直したい方は、ぜひ最後までご覧ください。



水漏れの原因にもなる蛇口のパッキンとは?


蛇口のパッキンは、水道水をコントロールする重要な部分であり、その劣化や損傷は水漏れの主要な原因となります。

この小さな部品が蛇口の機能を正確に保つために、どれほど重要かを理解することは、家庭を守り、水道料金の無駄遣いを防ぐ上で欠かせません。

パッキンは、水の流れを止めるためのシールとして機能します。

時間の経過と共に、このパッキンは硬化したり摩耗したりして、その効果を失います。

とくに、蛇口のレバーやハンドルを無理に強く閉めることで、この摩耗はします。

実際、多くの家庭での「水が完全に止まるまで強く閉める」という行動が、パッキンの早期劣化を招いているのです。

これは、蛇口を閉める際には、水が止まればそれ以上力を入れないよう心がけることで防げます。


蛇口のパッキンの種類


次に、蛇口のパッキンの種類を5つ解説していきます。


平パッキン


「平パッキン」というのは、蛇口のパッキンの中でももっとも一般的に見られるタイプです。

このパッキンは、その名の通り平らな形状をしており、主に水漏れを防ぐために使用されます。

そのシンプルな構造から、幅広い蛇口モデルに適応し、劣化やダメージが原因での水漏れが発生した際に交換が容易であるというメリットがあります。

このように、平パッキンはそのシンプルさの中にも、蛇口の水漏れを効果的に防ぐための重要な役割を果たしています。


三角パッキン


蛇口のパッキンの種類にはいくつかありますが「三角パッキン」はその中でもとくに注目されるべき存在です。

三角パッキンは、その名の通り三角形をしたパッキンで、とくにツーハンドル混合栓などの蛇口において、ハンドル部分からの水漏れ防止に役立ちます。

三角形状のため、特定の圧力ポイントにおいて密封性を高め、長期にわたる使用でも耐久性を保てるのです。

また、三角パッキンはホームセンターなどで容易に入手可能で、さまざまな種類があるため、自分の蛇口に合ったものを選べます。

このような特性を持つ三角パッキンは、水漏れを効果的に防ぎたい際には非常に有用な選択肢と言えるでしょう。


Oリング


蛇口のパッキンの中でも「Oリング」はその柔軟性と耐久性から、水漏れ防止に欠かせない部品です。

とくに、水の密閉性を高めるために使用されるこの小さなゴム製のリングは、蛇口の接続部分にフィットし、水漏れを防ぐための重要な役割を担っています。

Oリングはサイズや材質によってさまざまな種類があり、使用される蛇口のタイプに応じて適切なものを選ぶ必要があります。


Uパッキン


水漏れの頻繁な悩みに対処する重要な部品、Uパッキン。

この小さな部品が蛇口の性能を大きく左右します。

Uパッキンは、主に蛇口のハンドル部分や水栓の接続部分で使用され、水の漏れを防ぐ役割を担っています。

その名の通り「U」の形をしたこのパッキンは、とくに自在パイプ取付け部分の水漏れに効果的です。

交換方法は意外とシンプルで、適切なサイズのUパッキンを準備し、古いパッキンを取り外した後、新しいものを取り付けるだけ。

しかし、正しい取り付け方や、締め付けの加減には注意が必要です。

パイプが固くなりすぎないよう、適度な力加減で行うことが大切です。


コマパッキン


コマパッキンは、蛇口の水漏れ修理に欠かせない重要な部品です。

とくに、ハンドルを回して水の開閉を行う蛇口に使用され、耐久性と密封性に優れています。

しかし、コマパッキンを新しく交換しても水漏れが解消しない場合は、パッキン以外の部分に原因があるかもしれません。

たとえば、蛇口内部のケレップが劣化している場合や、ほかの部品が適切に機能していない場合です。

このような場合、正確な原因を突き止め、適切な修理を行う必要があります。


蛇口のパッキンを交換するタイミング


蛇口の水漏れは日常生活における小さなストレスのひとつです。

しかし、この水漏れがパッキンの老朽化によるものであることが多いのをご存知でしょうか。

パッキンは蛇口の内部で水の漏れを防ぐための重要な役割を果たしています。

そのため、蛇口からのわずかな水滴や水流が止まらない場合、パッキンの交換時期かもしれません。

交換のタイミングとしては、蛇口の使用感が変わったり、操作時に異音がするようになったりした時です。

自分での交換が可能な場合もありますが、正しい手順を理解し、適切なパッキンを選ぶことが重要です。


交換にあたって確認しておきたいパッキンのサイズ


ここからは、交換にあたって確認しておきたいパッキンのサイズについて見ていきましょう。

パッキンのサイズには、以下の2つの指標があります。


内径と外径


蛇口のパッキンを交換する際、もっとも重要なのは正しいサイズのパッキンを選ぶことです。

というのも、パッキンがぴったり合わなければ水漏れの問題を解決することができないからです。

パッキンのサイズを確認するには、「内径」と「外径」がキーポイントと言えるでしょう。

内径はパッキンの穴のサイズを指し、外径はパッキン自体の直径を意味します。

この二つの寸法を正確に知ることで、蛇口の特定の部位に完璧にフィットするパッキンを見つけられます。

適切なパッキンを選ぶことで、蛇口の水漏れ問題を根本から解決し、長期的に快適な水周り環境を保てるでしょう。


呼び径


パッキン交換において、呼び径は非常に重要です。

ほとんどの家庭用水道では呼び径13mmが一般的ですが、まれに20mmを要する場合もあります。

適切なパッキンを選ぶためには、この呼び径を正確に把握する必要があります。

誤ったサイズのパッキンを選んでしまうと、せっかくの交換作業が水の泡に。

実際に蛇口からパッキンを取り出して、その内径と外径を計測し、商品に記載された呼び径と照らし合わせることが確実です。

この一手間が将来的な水漏れのリスクを大幅に減少させるため、ぜひ実践してください。


蛇口のパッキンの交換に必要な道具


蛇口の水漏れは家庭でよくある問題のひとつですが、多くの場合、パッキンの交換で解決できます。

しかし、このDIY作業にはどんな道具が必要なのでしょうか。

基本となる道具は、プライヤーやモンキーレンチ、プラスドライバー、そしてパイプレンチです。

これらは蛇口を固定または回す際、パッキンを取り外す際に必須のアイテム。

とくに水まわりの作業では、水漏れを防ぐために正しいサイズのパッキンを選ぶことが重要で、そのためにはメジャーもあると便利です。

これらの道具は、多くの家庭にすでにあるものか、地元のホームセンターで簡単に手に入ります。

正しい道具を使うことで、蛇口のパッキン交換作業をスムーズかつ効率的に行えます。

これにより、プロに依頼するよりもコストを大幅に削減できるでしょう。

パッキン交換は、手順をしっかりとフォローすれば、DIY初心者でも挑戦できる作業です。

必要な道具をそろえ、正しい手順を学ぶことで、水漏れ問題を自力で解決しましょう。


蛇口のパッキンを交換する方法【水漏れ箇所別】


ここからは、蛇口のパッキンを交換する方法を水漏れ箇所別に見ていきましょう。

ここでは、以下の3つのケースに分けて解説します。


単水栓の場合


まずは、単水栓の場合です。


吐水口からの水漏れ


単水栓の吐水口からの水漏れは、多くの場合、パッキンの劣化が原因です。

この問題をDIYで解決するには、まず水道の元栓を閉めて作業を始めます。

次に、蛇口のハンドルやカバーを外し、古いパッキンを確認しましょう。

大抵はOリングまたはUパッキンが使用されており、これらを新しいものと交換することで、水漏れを止められます。

重要なのは、正しいサイズと種類のパッキンを選ぶこと。

これには、交換前に既存のパッキンを測定し、同じサイズのものを購入する必要があります。

これらのステップに従えば、自宅で簡単に蛇口の水漏れ修理が行えます。


ハンドル部分からの水漏れ


単水栓のハンドル部分からの水漏れは、多くの場合、パッキンの劣化が原因です。

自宅で修理を試みる場合、まずは水道の元栓を閉めて作業場所を安全にしましょう。

次に、ハンドルを取り外し、パッキンの状態を確認します。

パッキンが硬化していたり、破れていたりした場合は、新しいパッキンに交換が必要です。

適切なサイズのパッキンを準備し、交換後はしっかりとハンドルをもとに戻しましょう。

この簡単な手順で、単水栓の水漏れ問題を解決できます。


パイプの根本からの水漏れ


自分で交換するには、まずは水を止めて作業領域を清潔にします。

次に、パイプを固定しているナットを緩め、パイプを取り外します。

古いUパッキンを取り出し、新しいものに交換。

パッキンの溝を水栓本体側に向け、パイプを再装着し、ナットを締めますが、締めすぎに注意しましょう。

この作業で水漏れが解消されますが、内部構造への理解と適切な工具が必要です。

不安な場合は専門業者に依頼しましょう。


ツーハンドル混合栓の場合


次に、ツーハンドル混合栓の場合です。


吐水口からの水漏れ


ツーハンドル混合栓の吐水口からの水漏れは、自宅で修理できることが多いです。

この問題の多くは、内部のパッキンやカートリッジの劣化によるもの。

修理には、まず水栓のメインバルブを閉じ、水圧を抜きます。

次に、ハンドルを取り外し、カバーを開けて、劣化したパッキンやカートリッジを確認。

適合する新しい部品に交換すれば、多くの場合、水漏れを止められます。

部品の選び方や分解の手順に不安がある場合は、専門家のアドバイスをもとに、安全にかつ正確に作業を進めましょう。


ハンドル部分からの水漏れ


ツーハンドル混合栓でハンドル部分から水漏れが発生した場合、原因は大抵パッキンの劣化にあります。

この問題を自分で修理することが可能で、信頼できる方法を以下に示します。

まず、必要な工具を用意し、水道の元栓を閉めましょう。

次に、ハンドルを取り外し、パッキンが見えるようにします。

古いパッキンを取り出し、新しいものに交換。

これにより、ほとんどの水漏れは解消されます。

この簡単な手順で、水漏れを自分で解決できます。


パイプの根本からの水漏れ


このような水漏れは、しばしばパッキンの劣化が原因であり、適切な交換することが必要です。

交換作業は、基本的な道具さえあればDIYで行えます。

まず、水漏れ箇所の特定と適切なパッキンの選定が重要です。

内部の水圧を抜くため、作業前にはハンドルを開けて残り水を出しましょう。

その後、パイプの根本部分を確実に固定し、古いパッキンを取り外して新しいものに交換します。

この手順を丁寧に行うことで、多くの場合、水漏れを自力で解決できます。


クランクからの水漏れ


ツーハンドル混合栓のクランクからの水漏れは、日常生活でよく遭遇する問題のひとつです。

多くの場合、この問題はクランクパッキンの劣化が原因で発生します。

クランクパッキンは、蛇口の操作部分にあり、水の流れをコントロールする重要な役割を担っています。

修理方法は意外とシンプルで、適切な工具を使用して古いパッキンを取り外し、新しいものに交換するだけです。

交換にはレンチなどの基本的な道具が必要で、作業は比較的短時間で完了します。

ただし、正確なサイズのパッキンを選ぶことが重要です。

これは自宅の快適さを保ち、長期的に水道料金の節約にもつながります。


ワンホール混合栓の場合


具体的な交換方法には、まず適切なパッキンを選ぶことが重要。

ワンホール混合栓は、その構造上、特定のパッキンを要するため、交換前には寸法を正確に測定し、適合するものを選ぶ必要があります。

交換作業には、レンチやプライヤーなど基本的な工具が必要で、作業はパッキンの位置に応じて異なりますが、基本的には、ハンドル部分を取り外し、古いパッキンを取り出した後、新しいものと交換するプロセスを踏みます。

この過程を丁寧に行うことで、水漏れの問題を効果的に解決できるでしょう。


蛇口の水漏れでのパッキン交換手順は水漏れ箇所により異なる


本記事では、水漏れの原因となるパッキンの重要性、その種類(平パッキン、三角パッキン、Oリング、Uパッキン、コマパッキン)、交換するタイミング、サイズの確認方法、必要な道具、そして水漏れ箇所別の交換方法について詳しく解説しました。

適切なパッキンの選定と交換手順を理解することで、自宅で蛇口の水漏れを効果的に修理できます。

水漏れにお困りの際は、このガイドを参考に自信を持ってパッキン交換に挑戦してみましょう。


さが水道職人では、水道局指定店として水回りに関するさまざまなトラブルに対応しています。24時間365日受付・ご訪問を行っているので、今すぐ相談したい場合もお気軽にご連絡ください。


トイレの水漏れについてはこちらの記事をご覧ください。


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監修者

監修者の写真

主任

髙城 俊介

《略歴》

水回りのトラブル対応を年間700件ほど行っている水回りトラブル解決のエキスパートです。
水回りの緊急メンテナンス業界で7年業務に従事し様々なトラブルの対応を行っており、お客様からの信頼厚く会社随一のリピート率を誇る。
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