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水のコラム

給湯器の凍結防止対策と解決方法|水道のプロが教える具体的な対策【水道職人:プロ】

2025年01月14日 水道管のトラブル


寒い冬の朝、「お湯が出ない!」という経験をしたことはありませんか?


給湯器の凍結は、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、最悪の場合は配管の破裂など、深刻な事態を引き起こす可能性があります。


この記事では、給湯器の凍結防止に関する効果的な方法や、もしものときの対処法についてわかりやすく解説しています。

また、実際の作業手順については、【Youtube:水道職人チャンネル】でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。


 



給湯器が凍結するとどうなる?



給湯器の凍結は、気温が氷点下になる冬季に最も発生しやすいトラブルの一つです。

特に真夜中から早朝にかけての急激な気温低下により、給湯器内部や配管に残った水が凍ってしまうことが主な原因です。


凍結が起きると、まず朝一番でお湯が出なくなる症状が現れます。

これは配管内の水が凍って流れが止まってしまうためです。


さらに深刻な場合は、凍結による膨張で配管が破裂し、解凍時に大量の水漏れが発生する可能性なども考えられます。

このような事態を防ぐためにも、適切な予防対策が重要となります。


 


給湯器の凍結を防ぐ!3つの効果的な対策



ここからは、給湯器の凍結を防ぐための具体的な対策方法をご紹介します。

以下の3つのポイントを押さえて、効果的に凍結への備えを講じておきましょう。


 


1. 給湯器周辺の保温対策


給湯器本体の凍結を防ぐために最も重要なのが、適切な保温対策です。

市販の保温材や防寒カバーなどを使用して、給湯器全体を包み込むように設置しましょう。特に、風当たりの強い場所に設置されている給湯器は、防寒対策を入念に行う必要があります。


また、給湯器の周りに隙間がある場合は、断熱材や発泡スチロールなどを使って埋めておくことで、より効果的な保温が可能になります。


もちろん給湯器本体だけでなく、接続されている配管の保護も重要です。

露出している配管部分には必ず保温材を巻き、外気との接触を最小限に抑えましょう。


特に、北側の壁面を通っている配管や、風の通り道になっている場所の配管は、入念な保温対策が必要です。


 


2.給湯器の水を抜く


気温の大幅な低下が予想される場合は、事前に給湯器の水抜き作業を行うことをおすすめします。

水抜きの手順は以下の通りです。


 1.給湯器の電源をオフにする

 2.給水元栓を閉める

 3.お湯の蛇口をすべて開ける

 4.給湯器本体の水抜き栓を開ける

 5.水が完全に抜けるまで待つ(15〜20分程度)


電源を入れたまま水抜きを行うと、機器の故障の原因となる可能性がありますので注意してください。


また、水抜き後は、すべての栓を開けたままにしておくことで、配管内の残水による凍結を防ぐことができますよ。


 


3. 夜間の適切な運転管理


気温が最も下がる夜間の運転管理も、凍結防止には欠かせません。

特に寒い日は、給湯器を完全に停止せず、可能な範囲で動かしておくことで、ある程度凍結を防ぐことができます。


また凍結防止運転モードなどが搭載されている場合は、活用することをおすすめします。

他にも、就寝前に蛇口からわずかにお湯を出しておくことで、配管内の水が凍りにくくなりますので、寒波到来時など期間を絞って実施してみてください。


 


凍結してしまった!応急処置と対処法



万が一、給湯器が凍結してしまった場合は、慌てず適切な対応をすることが重要です。

ここでは、状況別の対処法について詳しく解説します。


 


給湯器凍結時の応急処置


まず、給湯器本体や配管に直接熱を加えることは絶対に避けてください。

急激な温度変化により、配管や本体が破損する恐れがあります。


正しい解凍方法としては、凍結している部分にタオルなどの布を巻き、その上からぬるま湯をゆっくりとかけて温めていくのがおすすめです。

この際、熱湯は使用せず、手で触れる程度の温度のお湯(50~60℃程度)を使用することが重要です。


また、解凍作業中は定期的に蛇口を開けて、水が流れ出すかどうかを確認しましょう。


 


解凍後の水漏れチェックと再使用時の注意点


給湯器が解凍された後は、必ず以下の手順で安全確認を行ってください。


 1.各接続部分からの水漏れの有無を確認

 2.給湯器本体からの異音や異常な振動がないかチェック

 3.お湯の温度が正常に調節できるか確認

 4.配管全体を目視で確認して、破損や亀裂がないかチェック


少しでも異常を感じた場合は、無理に使用を続けず、専門業者による点検を受けることをおすすめします。

特に配管が破損している場合は、大規模な水漏れにつながる可能性があるため、早めの対応が重要です。


 


知っておきたい!凍結トラブルの豆知識



実は給湯器の凍結トラブルは、気温だけでなく、設置環境にも大きく左右されます。

北向きの壁面に設置されている場合や、日当たりの悪い場所にある給湯器は、特に凍結のリスクが高まってしまいます。


また、寒冷地仕様ではない給湯器を使用している場合も注意が必要です。

特に、寒波の勢いが激しい時期や、気温が下がりやすい地域にお住まいの場合は、こうした環境的な要因にも注意しながら凍結への備えを整えてみてください。


 


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実際の施工現場での作業の様子や、プロならではのコツなども公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。




【⇧詳しい解説動画はコチラから⇧】



監修者

監修者の写真

主任

髙城 俊介

《略歴》

水回りのトラブル対応を年間700件ほど行っている水回りトラブル解決のエキスパートです。
水回りの緊急メンテナンス業界で7年業務に従事し様々なトラブルの対応を行っており、お客様からの信頼厚く会社随一のリピート率を誇る。
佐賀県で水回りのトラブルにお困りまでしたらさが水道職人にお任せください。

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